助成金は貰っただけではおわりません。
助成金は貰っただけではおわりません。
さて、今年度も残すところ一か月を切りました。
今年度はコロナウイルスが猛威を振るい、多くの事業者様も影響を受けたことと思います。
福祉事業に関しても例外ではなく、対応に追われた事業者様も多くあった事かとおもいます。
福祉事業に関してはコロナ対策の一環として、今年度、
コロナウイルス感染症緊急包括支援事業という名で幅広い助成事業が実施されました。
内容は従業者に対する慰労金事業、感染症対策を徹底したうえでのサービス提供支援事業、
サービス再開に向けた支援事業等に分かれており、
それぞれにサービス種別ごとに決められた支給額内で申請を行うものとなっておりました。
参照:静岡県/新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業(介護事業)(国2次補正)の実施
https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-240/kaigo/r2/kinkyuhoukatsushien.html
コロナウイルス感染症対策を行う上で必要な消毒、
マスク等の衛生用品をはじめ、飛沫防止パネルやICT機器の購入又はリースなどの幅広い品目が対象となり、
対策を講じる上でこの助成を活用した事業者様も多かったのではないでしょうか。
今回は、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援に関し、
助成金を受け取った後に気を付けるポイントを2つお話させて頂きます。
なお、本ブログに記載している注意点等は、
すべて静岡県における新型コロナウイルス感染症緊急包括支援(介護分)に基づく注意点となります。
実際の運用に関し、自治体ごとに異なる箇所があるかと思いますので、
実際の手続きに際しては、必ず該当する自治体のHP等で確認していただきますようお願いいたします。
事業が完了したら実績報告書の提出も忘れずに
当該助成金の新規申請は終了しましたが、
事業の終了後(助成金を使いきった後)には、実績報告書の提出が必要となります。
この実績報告書の提出期限の最終期限が令和3年4月7日
(※正確には、提出期限は事業完了した日から起算して30日以内又は令和3年4月7日のいずれか早い日まで)となっています。
まだ助成金を使い切っておらず報告が完了していない事業者様・・・ちょっと急ぎましょう!3月も半ばです!
ちなみに助成金で購入した物品に関しては、
令和3年3月31日までに納品が完了している必要があります。
もしも、納品等が4月以降にずれ込んだ場合、そもそも交付金の対象とならずに、
実績に計上できない=交付金を変換しなければならない可能性もあります。
今日は3月11日ですので、、もしもまだ使い切れていない事業者様がいましたら、駆け足でご準備を!
なお、静岡県の介護事業における当該事業の実績報告書に関しては、
実績額は税抜報告でも税込報告でもどちらでも構わないとのこと。
ただし、仕入れ税額控除に関しても報告義務がありますのでご注意下さい。
仕入税額控除に該当する事業者様は、予め担当税理士さんに申告の方法について確認しておいた方が良いかもしれません。
委任状・証拠書類はしっかり保管を!
従業者に対する慰労金事業では、職員一人一人に代わって、
事業者が一括で慰労金を申請する「代理申請」という形がとられています。
そのため、慰労金の申請に当たっては、職員より「代理申請・受領委任状」の提出を受ける必要があります。
この委任状に関しては、慰労金申請時に直接県へ提出する必要はありませんが、
法人等の中で令和8年3月末日まで保管しておく必要があります。
また、慰労金の支払いの記録や証拠(現金の場合は当該職員の受領証、
口座振り込みの場合は振込記録等)を保管しなければなりません。
委任状と支払記録はセットにして、期限内は保管しておくようにしましょう。
また、交付金で購入した品物に関する領収書、その他交付金に係る収入及び支出内容に関する証拠書類や帳簿に関しても、交付決定日の属する年度の終了後5年間(令和8年3月31日まで)は保管しておく必要があります。
これらの書類(原本)が確認できない場合、交付金の返還を求められる場合があります。
「もらったら終了」ではなく、きちんと書類を保管して、対応できるようにしておく必要があるでしょう。
おわりに
今回は、静岡県の新型コロナウイルス感染症緊急包括支援事業(介護分)の助成金を受給した後に気を付けるべき点についてお話させて頂きました。
今年度はあらゆる分野で、緊急対策の一環としての助成事業が行われたかと思います。
このような助成事業に関しては、適切に報告し、証拠書類の管理までが行われることで、適正な運用が可能となるものであると考えます。
本ブログが、書類の見直し、保管方法の検討などを行うきっかけとなりましたら嬉しく思います。
本日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
皆さんにとって、今日も良き一日であることを願っています^^
それでは!