経営戦略策定2
経営戦略の策定の2回目です🙂
前回は経営戦略の必要性と経営理念について説明いたしました。
ここからは、経営戦略の策定手順を示していきます。
経営戦略は全社戦略と事業戦略で分けて策定する
企業では、1つの事業のみを行っている企業と、
いくつか複数の事業を行っている会社の2つに分けることができます。
1つの単一事業だけを行っている場合は、1つの事業=全社の事業となります。
例えば、自社では建設業のみを経営している場合がそれに当たります。
一方、複数の事業の場合は、全社の戦略と個別に事業ごとの戦略を考えなくてはなりません。
例えば、建設会社が、建設事業、保育園事業、飲食事業も行っている場合です。
図で示した複数事業と単一事業から考えるべきことは何でしょうか❓
そうです。
全社で考えるべき戦略と、事業毎で考える戦略は分けて考えなければなりませんね👍
全社戦略で個々の事業を包括することを決定し、
その戦略のくくりのなかで事業戦略が決定されていきます。
ここまでを整理するつ以下の図のようになります。
そして、全社で考えるべき戦略と、
事業毎で考える戦略はそれぞれ策定方法が異なります。
複数の事業を行う企業では、
「ヒト」、「モノ」、「カネ」といった経営資源をどのように配分するのか検討しなければなりません。
また、複数事業の活動領域を定めて、
その事業領域での成長戦略をそれぞれ検討します。
例えば、建設業を主として保育事業、飲食事業を行っている企業を例にたとえると、
建設事業、保育事業、飲食事業の3つの」事業に対して、
- 自社全体でみた「ヒト」、「モノ」、「カネ」をどのように分配・配置を検討します。
- 建設事業、保育事業、飲食事業での展開領域、攻める領域を決定します。
- その事業領域での成長戦略を決定していきます。
これが全社戦略です。
そして、その事業領域での成長戦略を策定することを「事業戦略」と言います。
単一事業のみを展開する場合はこの事業戦略=全社戦略となります。
経営戦略策定の段取りは3ステップ
経営戦略の策定フローは以下の通りです。
- 1、現状把握(外部環境、内部環境)
- 2、戦略策定(現状把握からわかることを基に「すべ」を設定)
- 3、実行計画(いつ、どこで、だれが、なにを、どのように)
シンプルにこの3つのステップで策定して実行までできます。
(言うは易しです💦)
さて、経営戦略策定にあたり、まずは現状を把握して問題点を検討します。
問題点とは、あるべき姿と現状のギャップです。
例えば、飲食事業でいえば本来ならば待ち時間が短くてスムーズなメニュー提供が理想です。
現実は「調理提供までの待ち時間が長くクレームにつながっている」ということであれば、
それは問題点としてあげられます。
そして、問題点に対して課題を設定します。
課題はギャップを埋めるために必要なことです。
例えば、飲食事業でいえば「待ち時間を短縮するための調理作業工程を見直す」、
「半調理を導入する」ことが課題としてあげられます。
このように、現状把握をするときにはかならずフレームワークを使用して考えましょう。
なぜフレームワークを使用するのかというと、
ヌケ・モレ・ダブリがなく、網羅的かつ効率的に現状把握ができるからです。
経営戦略策で使う主なフレームワーク
さて、現状把握をヌケ・モレ・ダブリなく行うには、フレームワークを使います。
フレームワークとはビジネスでは経営戦略などの分析を行う際に用いる枠組み、考え方のことを言います。
例えば「3C」「SWOT」「4P」といったものがあります。
無数にあるフレームワークは、それぞれ使うタイミングと使う場面があります。
よって、使う場面を誤ってしまうと手間暇がかかるだけのものになってしまいます💦
経営戦略で使うフレームワークはそんなに多くありません。
使う場面でそれぞれ説明しますね👌
参考に、以下の図はSWOT分析の参考です。
さて、経営戦略策定2についてはここまでです❗
次回は経営戦略のうち、フレームワークを用いて全社戦略の具体的な内容に入っていきます😊😊