【CCUS】レベルごとの技能者カードの取得には手続きが必要です!

こんにちは。静岡県富士市の行政書士、髙橋なつきです。

本日は、建設キャリアアップシステム(CCUS)にて、技能者登録を行うと発行される

技能者カードについて、レベルを上げていくために必要な手続きについてブログを書いていきたいと思います。

「え?現場の就業履歴をためて、必要な資格をとれば自然とレベルアップできるんじゃないの?」

と、思ったアナタ!じつはそうではないのです!

本ブログでは、技能者カードをレベルアップさせるための方法についてお話していきたいと思います。

技能者カードのレベルを上げていくことは、カードを持っている技能者にとってはもちろん、

所属する事業者にとっても非常に重要です。

CCUSのしくみを理解していただき、上手に活用してくださいね♪

それでは、始めていきましょう!

技能者カードのしくみ

CCUSでは、技能者登録をすると技能者一人ひとりに顔写真付きのICカードが発行されます。

このカードですが、技能者の資格や就業履歴などを基に積み上げられる経験をもってレベルが上がっていきます。

髙橋なつき行政書士事務所 作成

上の図のように、初級(見習い)から始まり、レベルアップするごとにカードの色が変わっていきます。

マネジメント級の資格・経験のある方が該当するレベル4まで到達しますと、カードもゴールドとなります。

ゴールドカード、見た目もかっこいいですね!

CCUS上で経験も積み、資格もしっかり取得すれば、技能者カードも自然に色が変わっていきそうですよね。

しかし、ここにも大きな穴がございます。

技能者が客観的に自らの能力を証明できるこの技能者カード、レベルごとのカードを発行するためには、なんと別途手続きが必要なんです。

髙橋なつき行政書士事務所 作成

運転免許証のように、無事故無違反で、安全運転をしていれば自動的にゴールドカードになる、ということではないんですね💦

このレベルアップに必要な手続きが、「技能者能力評価制度(レベル判定)」です。

技能者能力評価制度(レベル判定)とは?

技能者カードをレベルアップさせるためには、技能者能力評価制度(以下、レベル判定)を受ける必要があります。

レベル判定は、国土交通省が認定した基準に基づき能力評価団体が技能者の技能と経験について能力評価を

行う制度です。

技能者は、所属事業者を通じて能力評価団体に対しレベル判定の申請を行います

評価団体は技能者の就業日数、持っている資格、班長・職長経験など、基準に基づき、技能者がどのレベルに相当するのか評価を行います。この評価に基づき、CCUS側では各レベルのカードを技能者へ発行する、というがレベル判定のしくみです。

CCUS上で技能者登録が完了した状態ですと、どんな資格の保有でしていても、

発行されるカードはホワイト(レベル1)見習い状態からスタートするわけです。

そこで、資格や職長経験など、レベルアップに必要な条件を揃えている方は、別途技能者レベル判定手続きをする必要があるわけです。

レベル判定手続きを行うことで、自分の能力にあったカードを発行することができる、というわけです。

逆に言うと、たとえどんなにピカピカな経歴を持っていたとしても、レベル判定なくしては、ホワイトカードのままになってしまうのです。

レベル判定が大切な理由

このように、技能者カードのレベルアップをするためには、別途レベル判定をする必要があります

「別に手続きが必要?それならいまあるカードのままでいいわ」

「カードがあれば現場には入れるし、不便ないし」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし!レベルアップはカードを保持する技能者さんにとっても、所属する事業者さんにとっても非常に重要です。

まず技能者さんにとっては、

・ゴールドカードを持っているというステータス

これが一番大きいのではないでしょうか?

仮にゴールドカード(レベル4相当)の実力を持っていたとして、その方がホワイトカード(レベル1)を持たされていたとしたらどうでしょうか?少しもったいないと感じませんでしょうか?

また、ゴールドカードの場合実際に目に見える特典も数々あります。

レベルアップが目に見えて確認できることから、資格取得等の能力向上へ取り組むモチベーションもアップできそうです。

事業者にとっても、技能者レベル判定を行い、技能者の能力にあったカードを発行することはメリットがあります。

・自社に所属する技能者のレベルを客観的に証明することができ、PRになる

・経審や入札資格参加申請で加点となる場合がある

特に、入札資格参加申請をされている事業者様にとっては、経営事項審査において「技術職員数(Z1点)」において

レベル4の技能者については+3点、レベル3の技能者については+2点加点されます。

また、社会性(W点)の部分でも、審査基準日前3年間で技能者レベルが1以上上がった者の割合が評価の対象となっており、

技能者レベルを上げていくことで、経審の評点にも良い影響を与えることができます。

技能者レベル判定を行うことは、事業者にとっても、技能者にとってもメリットが大きいといえるのです。

まとめ:CCUSは登録だけで終わらない。技能者レベル判定も行いましょう!

髙橋なつき行政書士事務所作成

いかがでしたでしょうか?

本日は建設キャリアアップシステムにおける、技能者登録で重要な「技能者レベル判定」についてお話いたしました。

建設キャリアアップシステムにおける技能者登録は、

登録だけで終わりにするのではなく、技能者のレベル判定まで行うことで、

そのメリットを十分に活かしきることができます。

ぜひ、所属している技能者さんには、手続きを確実に行い、能力に見合ったカードを発行するようにしましょう。

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。

行政書士の髙橋なつきでした♪

(建設キャリアアップシステムについて各HPはこちら)

ホーム: 建設キャリアアップシステム (ccus.jp)

建設市場整備:建設キャリアアップシステムポータル – 国土交通省 (mlit.go.jp)

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