差別化を高校野球甲子園から学ぶ
経営支援担当の高橋祐貴です。
お盆明け、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私は大学院が夏休みに入る一方で、中小企業診断士の実習真っ最中です。
まだまだ暑い日が続きますので体調管理には注意が必要ですね。
今回は高校野球甲子園大会から、経営に関する話題に触れようと思います。
多分、高校野球から経営を解くのは私だけかもしれません🤭
高校野球応援に変化あり
さて、先日、ラジオで高校野球を聞きながらレポート整理をしていた時、聞きなれない応援曲が流れてきました。
クラシック ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章
曲名ではわかりにくいと思うので
こちらを参照くださいドヴォルザーク: 交響曲第9番「新世界より」第4楽章 Dvorak Symphony No.9 4th movement – YouTube
誰もが聞いたことある曲ですね。
高校野球で流れる曲は、
昔からなじみのある応援曲や現代のPOPミュージックが多いです。
そのような中でクラシックはとても珍しく、
スポーツ新聞各紙が取り上げるくらい新鮮味があり、
国学院栃木の吹奏楽知名度を一気に上げたことはいうまでもありません。
9回まである野球のイニングのうち、新世界としてわずか2回しか流れないだとか。
実際の映像がこちらです。0:16から、「新世界」が流れ始めます。
実際に、この新世界から流れる応援曲で甲子園常連校の
競合智弁和歌山高校にシーソーゲームの末、
見事に勝利するというハイライトにも合う応援になりました。
甲子園でこのような曲が流れることは、大きな変化です。
変化というと、意見が分かれてきます。
今までのほうがいい、新しくていい、といった意見です。
差別化とは意見が分かれること
さて、この野球応援の曲から私がお伝えしたいことは、
差別化をもう一度考えようということです。
企業はターゲットをしっかりと定め、
その特定のターゲットだけに受けがいい製品やサービスを提供していくこと
これが違いであり差別化ではないでしょうか。
ここからは、もう少し深堀していきましょう。
ハーバード大学のポーター教授は企業の競争戦略は3つしかないといいました。
- コストリーダーシップ戦略
- 差別化戦略
- 集中戦略
世の中の企業はこの3つの戦略内だけで競争を繰り広げているのです。
差別化戦略をもう一度考えよう
企業経営には3つの競争戦略のうち、
差別化戦略と集中戦略がほとんどになります。
なぜなら、コストリーダーシップ戦略をとることができる企業は業界での市場シェアがNo.1の企業だからです。
すると、世の中の99%の企業は差別化や集中戦略をとるしかなくなります。
では、どうすればよいのか。
例えると先ほどの野球応援のようなことです。
自社の製品やサービスに明確な違い、変化を出していくこと。
それには、好き嫌いが分かれて、好きという人にはめちゃくちゃ響く。
それが私の考える差別化です。
飲食業でいえば、料理の味や濃さやコクといった競争要因で勝負するのはありふれていますが、
たとえばその中でも、めっちゃくちゃ味が濃いとか
具がめちゃくちゃ多いとか
一方でご飯は少ないとか
そういった何かしらの要素でも突き抜けていることが差別化と言えるでしょう。
明確な違いには顧客ベネフィットが無ければならない
その差別化の先に、顧客ベネフィットがあれば差別化が成功するのではないでしょうか。
私は、経営相談を受けていると
「うちは●●で差別化しています」
という説明をよく受けます。
確かにそうですが、
「それは顧客のベネフィットになっているかもう一度考えてみましょう」
とお伝えします。さらに
「その差は顧客にとっての違いではなく、自社から見た違い」ですね。
と気づくことができると、お客様も私も
「そうか!!」
と共感して、新たな新商品新サービスの開発に熱が入っていきます。
中小企業では、差別化戦略がほとんどです。
今一度、自社が差別化できているのか考えてみましょう。
以上、高橋祐貴でした😊