商工会 商工会議所

静岡県富士市の高橋なつき行政書士事務所、経営支援担当の髙橋祐貴です🤗

今回は商工会、商工会議所についてご紹介します。

実は私、商工会で7年以上の勤務経験があります。

大変なことも、いいことも、今振り返ってみますととても価値のある仕事でした😀


さて、中小企業の社長は「商工会」「商工会議所」といワードは聞いたことがあると思います。

では、商工会、商工会議所って何でしょうか?

さっそく見ていきましょう😊

商工会、商工会議所とは

商工会とは、

商工会は、「商工会法」という法律により定められた商工団体です。

令和2年4月の情報ですと、全国に1649商工会があります。

地域の事業者が業種に関わりなく会員となって、お互いの事業の発展や地域の発展のために総合的な活動を行います。

商工会法第1条にはこうあります。

「この法律は、主として町村における商工業の総合的な改善発達を図る等のための組織として商工会及び商工会連合会を設け、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。」

要は、

日本の商工業を持続的囲発展させていくために、全国に商工会を設け、その上部団体として連合会を持つ。その商工会に中小小規模企業が集い会員となり、様々な経営支援を受けながら力を合わせて持続的に発展していこう。

というものでしょう。

商工会WEBページからもたくさんの情報が載っていますので活用してみましょう。

一方、商工会議所とは、日本商工会議所のホームページから以下の通りの記載があります。

全国515の商工会議所を会員とし、その地区内における商工業の総合的な発展を図り、兼ねて社会一般の福祉増進に資する団体。

商工会との明確な違いは、会員の総会における議決権や、市町村単位、などの違いはありますが、商工会とほぼ同じだと思っていいでしょう。

商工会議所法第1条にはこうあります。

「この法律は、国民経済の健全な発展を図り、兼ねて国際経済の進展に寄与するために、商工会議所及び日本商工会議所の組織及び運営について定めることを目的とする。」

商工会法との違いは、町村単位と国単位、小規模企業や中小企業といった事業者規模の違いでしょう。

さて、ここまでで、商工会、商工会議所、この2つは法の下に設立されている公的要素が強い組織であること、

2つの組織は同じような事業内容であることがわかりました。

つまり、2つの会で行われていることは中小・小規模企業が会に集まり、

経営支援を受けたり活用したりして一つの団体として力を持って国などに対して働きかけ、

相互に協力していくことで商工業の発展に努めるというものですね🙂

商工会、商工会議所で受けられる支援サービス

商工会、商工会議所での事業内容は基本的には以下の内容となります。

◆経営相談

大企業とは異なり、経営資源が乏しい中小・小規模企業の悩みを相談できます。ヒト、モノ、カネ、情報といった様々な面から経営をサポートします。

例:売上を伸ばしたいがこれまでに販路拡大に取り組んだことが何のでどうしたらよいのかわからない

例:対面販売だけでなく、WEBでもできるか相談したい

例:取引先を拡大したいが、地元での交流をしてみたい

例:創業したいが、どのような準備をしたらよいのか


◆融資相談

商工会、商工会議所会員のみが利用できる「マル経融資」という超低金利の融資を活用できます。

一定の条件を満たして審査が通ると、中小・小規模企業向けの低金利融資で事業の資金繰りを安定させたり、新たな事業への投資をしたりすることができます。

地方銀行、信用金庫よりも低利な融資ですが、民間金融機関とのお付き合いを考えたうえで上手に利用することをお勧めいたします。


◆労務相談

中小、小規模企業でも、従業員さんへの雇用に対する取り組みは欠かせません。商工会、商工会議所では以下の労務相談課可能です。

従業員を守っていくためにも労働保険の加入と手続きは忘れずに行いましょう。

・労働保険(労災保険・雇用保険)について

・一人親方(建設業者)について

・労働保険の事務委託についてのご相談 など

中小・小規模企業にとっては雇用管理は事務負担も大きいです。商工会・商工会議所には労働保険事務組合をやっているところがあります。条件を満たしていると労働保険事務を委託できます。


◆記帳、決算相談

創業間もない方、ご自身で記帳をしているが自信が無い方、よく解らない方向けに、

日常的な帳簿の記帳方法、領収書や帳簿の管理方法を指導してもらえます。

この点は、商工会・商工会議所を利用する大きなメリットになっている事業者さんも多いようです。

所得が大きい方は税理士につないで、専門的な指導を受けたりすることもあります。


◆専門家派遣

中小・小規模企業が事業を営む上での経営課題に対し、専門家からの指導を商工会・商工会議所の費用負担補助を利用して身近に受けることができます。

例えば「○○士」とつく専門家はほとんどすべてご紹介することができます。

中小企業診断士、税理士、行政書士、弁護士、社会保険労務士等への専門的な相談について、商工会・商工会議所が費用負担の一部を援助してくれます。

この制度も会員の大きな特典ですね、私の勤めていた商工会でも人気でした🙂

具体例として例えば、マーケティングに強い中小企業診断士よりアドバイスを受けたい、労務相談で社会保険労務士に相談したい、売掛金の回収でうまくいかず弁護士に相談したい、建設業許可について行政書士の相談を受けたい等があげられます。

また、商工会・商工会議所内だけでは高度な専門性が求められる相談の時は、専門家派遣制度を利用したりお勧めしているようです。

商工会、会議所の会員になろう

商工会・商工会議所における支援サービスを受けるには、基本的には会員向けサービスとなっております。

非会員でもうけられるサービスはありますが冒頭での商工会法、商工会議所法にもあったように、

経営資源の限られた中小・小規模企業が会員になって地元の商工会・商工会議所に所属することで、経営支援サービスを受けられるようになり、所属団体の一員としてパワーを持つことができます。

つまりは、商工業者の相互扶助で成り立っているのが、商工会・商工会議所なのです。

当事務所の見解としても、商工会・商工会議所には加入することをお勧めします。そして、経営者自らが動いて活用すべきです。

商工会・商工会議所のサービスは一部を除き基本的には無料のサービスが多いです。

費用負担も少なく中小・小規模企業にとっては身近な経営相談相手になってもらえます。

経営に自信がある方でも、幅広い視野を持ち、様々な視点で出会い、考えることは必要だと思います。

まずは入会して活用してみてはいかがでしょうか👍


会員になるには下記の一覧より、みなさまの事業所の最寄りの商工会・商工会議所へお問い合わせください。

会費も各会により異なりますが、負担は決して大きくはありません。

商工会検索はコチラ全国商工会連合会 全国の商工会WEBサーチ

商工会議所検索はコチラ 日本商工会議所 全国の商工会議所一覧


商工会・商工会議所の活用方法

商工会、商工会議所に加入しただけは経営が改善する、良くなるわけではありません💨

経営者自身が経営改善、持続的な経営をしていく努力をしていく上で、うまく活用していけば大いに機能して役立っていきます。

努力なくして経営は向上しません

自らの手で商工会・商工会議所を有効活用していきましょう👍

私自身、経営支援活動をしていて思うのですが、経営者自身が経営上の課題を認識して、経営者自らが動かなければ、経営を向上させることはできません。

経営者や現場が課題を認識して努力して取り組む姿勢が無ければ効果は期待できません。

商工会・商工会議所には中小・小規模企業向けに活用できる支援サービスが整っています。

事業者自身が考え行動し、自社にとって都合の良いサービスを取捨選択しながら活用していくことをお勧めします。


余談ではありますが、高橋なつき行政書士事務所は、富士市商工会及び富士商工会議所の会員です❗

建設業許可の販路開拓で若手の建設業者さまへの交流を求めPRをしたり、補助金の利用、税務関係の相談に活用しています。

今後も商工会・商工会議所を活用していきたいと思います🤗

まとめ

以上、商工会・商工会議所についてみて参りましたがいかがでしょうか。

私自身が商工会の職員だったこと、今現在は当事務所が会員となり、私が利用する側になりましたが、それでも商工会・商工会議所を活用していくことをお勧めさせていただきます❗

以下、商工会・商工会議所の内容を整理してみましたので確認してみてください。

◆商工会と商工会議所は中小・小規模企業の良い経営相談者

◆経営に必要なヒト(労務)・モノ(マーケティング等)・カネ(融資相談)・情報(自分では入りにくい中小企業向け情報)のほとんどの支援が受けられる

◆困ったときは士業の専門家に、費用助成を受けながら相談することができる

◆入っただけでは変わらない、経営者自身がうまく活用すること


本日はここまで🤗

最後までご覧いただきありがとうございました😊😊😊

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