【CCUS】技能者カードには種類があります~簡易型と詳細型~
こんにちは!静岡県富士市の行政書士、髙橋なつきです。
毎日寒い日が続きますね💦朝お布団からなかなかでられない日々です^^;
さて、本日はCCUS(建設キャリアアップシステム)について。
今回はそれぞれの登録方法と違いについてお話していきたいと思います。
お客様からお問い合わせいただくことの多い技能者登録ですが、登録には「簡略型」と「詳細型」の2種類があります。
「簡易型」と「詳細型」の違い
まずおさらいとして、建設キャリアアップシステムとは、現場にICレコーダーなど、カードリーダを設置し、現場での就労履歴などを蓄積することができるシステムです。
現場で働く技能者さんには、それぞれに建設キャリアアップシステムカードが発行され、そこに本人の情報が蓄積されていくわけです。

カードを使って本人の資格や就業履歴を蓄積することで、技能者自身の経験や技能を客観的に証明し、技能者の処遇改善につなげるというのが、建設キャリアアップシステムが目指す目的であるわけです。

そして、技能者の経験や能力によってカードのレベルを上げていくことができるのは、前回のブログでもお伝えしたところであります。(前回のブログ→【CCUS】レベルごとの技能者カードの取得には手続きが必要です!)

一方で、建設キャリアアップシステムが導入されている現場に入るためだけにカードを手にしたいという方もいらっしゃるかもしれません。
その場合、カードのレベルアップを前提としない形での建設キャリアアップシステムカードの発行をすることもできます。
それが、簡略型での技能者登録なのです。
簡易型であれば、資格などの入力が不要
建設キャリアアップシステム、技能者登録は簡略型と詳細型にわかれており、登録費用も下記の通り違いがあります。

詳細型の登録は4,900円、簡略型での登録は2,500円です。
共通して登録が必要なものは、
・氏名、生年月日、性別、血液型
・住所
・日中連絡先
・メールアドレス
・カード送付先住所
・緊急連絡先
・本人確認書類
・顔写真
・所属事業者情報
・経験等記入(50字以内)
・健康保険、年金保険、雇用保険加入状況
・建退共/中退共加入状況
です。
詳細型での登録の場合、上記に追加して、
・労災保険加入状況(特別加入の場合)
・健康診断受診の有無
・学歴(主任技術者となる指定学科を卒業された方の場合)
・登録基幹技能者の有無
・保有資格
・研修等の受講履歴
・表彰等の履歴
について、登録ができるようになります。
簡略型での登録では、基本事項のみの登録で手続き完了するため、手続きの手間は少なく済みそうです。
一方、詳細型では基幹技能者の有無や資格についても問われ、該当する項目については資格者証や受講証などの証拠書類の添付も必要なことから、手続きにかかる手間は大きい反面、自己の経歴や能力をしっかりと反映することができ、カード一つで能力を証明できることや、能力に合わせてカードのグレードを上げることができるというメリットがあります。
経審や入札でポイントアップを狙うなら「詳細型」の登録を
建設キャリアアップシステムは、国が推し進めるシステムであり、登録することによる特典も色々とあります。
経営事項審査では、基準日後3年間において建設キャリアアップシステムでレベル2以上にアップした建設技能者の割合に応じて評点が付与されます。

地方自治体によっては、レベル判定3または4の技能者を技術職員として評価するところもあります。
経審で得点アップを狙いたい方は、詳細型で登録し、技能者レベルを上げていくことで評価アップも狙えますので、是非取り組んでみてはいかがでしょうか?
まとめ
本日は、建設キャリアアップシステム、技能者登録の「詳細型」と「簡略型」についてお話してきました。
建設キャリアアップシステムの本来の目的は、「技能者の能力の見える化と、それに伴う処遇の改善」です。
本来の目的に沿った運用をするのであれば、詳細型で登録し、経験や能力を積み上げていくことが大切であると考えます。
一方で、簡略型で登録し、現場に入るために利用するというのもひとつの使い方です。
簡略型から詳細型への変更もできますので、まずはご自身にあった使い方で登録してみてくださいね。
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
静岡県富士市の行政書士、髙橋なつきでした♪
建設キャリアアップシステムHPはこちら