小規模事業者持続化補助金の概要

こんにちは、静岡県富士市の高橋なつき行政書士事務所です⭐

今回は補助金としては非常に使いやすい「小規模事業者持続化補助金」について

概要を紹介します❗

小規模事業者持続化補助金とは

小規模事業者等が、地域の商工会または商工会議所の助言等を受けて経営計画を作成し、

その計画に沿って地道な販路開拓に取り組む費用の2/3を補助する、経済産業省が取り扱う補助金です。

小規模事業者持続化補助金には「一般型」「低感染リスクビジネス枠」の2種類があります。

【一般型】

・補助額:上限50万円

・補助率:2/3

・補助対象:店舗改装、チラシ作成、広告掲載など

コロナ対策に関係なく、一般的な販路拡大に関して費用補助を受けたい場合は一般型

・商工会、商工会議所から助言、支援を受けながらの実施

【低感染リスク型ビジネス枠】

・補助額:上限100万円

・補助率:3/4

・補助対象:対人接触機会の減少を目的としたテイクアウト、デリバリーサービス導入、ECサイト構築など

・感染症対策を講じて販路開拓を狙う場合はこの枠

補助金の目的

補助金は「もらっておしまい」ではありません。

補助金はみなさまが日頃納付している税金から支払われています。

国は、頑張る小規模企業を応援しています。

販路開拓を行う経営資源の弱い小規模企業に補助金を出すことで日本経済の活性化を目指しています。

重要説明事項には以下の記載があります。

「本補助事業は、小規模事業者自らが自社の経営を見つめなおし、経営計画を作成した上で行う販路開拓の取り組みを支援するもの」

つまり、補助金という結果だけを求めるよりは、補助金を使って本質的に企業を持続的な経営に導くことが目的なのです。

また、補助金は報告書を丁寧に作り、それを事務局に提出して精査を受けて承認されて、

初めて口座に入金されるものです。

採択されたからその全額が補助されるのではなく、報告書に基づき、満額出るかどうかの最終判断が行われるので注意が必要です。

申請時の内容と、報告書の内容が違っていたり、かけ離れていたりすると補助されないこともあります。

補助後の成果

中小企業基盤整備機構が発表している情報では、

持続化補助金の成果として、採択事業者の97.5%が客数増加、96.0%が売上増加を実感しているとのことです。

(中小企業基盤整備機構より、平成26年度補正予算事業採択事業者へのアンケート結果)

この数値ですが、経営支援をする立場にある中小機構らしくないです。

データが古すぎます、、、、、

さらに、この成果の数字には注意が必要です。

なぜなら、報告書には売上増加や客足増加というキーワードを盛り込む方が多いと考えられます。

つまり、実際よりも多少肉付けしたり、

売上増加、客単価が増加した原因が補助金と関係しているかどうか、根拠はどうしても不明確なのです。

とはいっても、補助金がもらえるというメリット、

それにより販路拡大が見込めて売り上げが増加する、という可能性は十分にあるでしょう。

補助金をもらってそこで販路開拓が終わってしまうのはもったいないです。

補助金の名、「持続化」とあるように、持続的に経営していくには、

補助金作成時に作成した経営計画を参考にするといいでしょう

つまりは、経営に対して明確な目標とその具体策が必要です。

せっかく補助金申請で経営計画や事業計画を作成、考えるのですから有効に活用したいところです。

補助金の活用例

◆旅館が補助金を活用して、外国版WEBサイトや営業ツールを作成。

◆これまで提供していたメニューに、新商品を開発して追加した。

◆これまで販売促進活動はしていなかったが、新聞折り込み広告で新規顧客向けにPRをおこなった。

◆非対面でも販売できる自動販売機を設置した

◆感染症対策をしながら販売できるよう、冷凍食品の開発と広告宣伝を行った

ほかにも多くの事例が中小企業庁のサイトに掲載されています。申請の参考にもなりますのでご覧ください。

まとめ・所感

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者に対する持続的な販路拡大を支援する補助金です。

対象条件となる小規模事業者であることを確認し、

販路拡大の費用を補助してもらえるように、まずは申請してみてはいかがでしょうか🙂

以上、経営支援担当の高橋祐貴でした☆彡

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